患者さんはタブレットで病院の医療方針や医療費などを知ることができる

患者さんはタブレットで病院の医療方針や医療費などを知ることができる


近年、医療現場では業務効率化のためにタブレットの導入が進められています。そして、医療従事者の業務にかかわる面だけではなく、入院する患者さんへの積極的な情報提供にも役に立ってくれるのです。
これまで患者さんには届きにくかった情報も、タブレットによって患者さん自らが情報を得られるようになります。医療現場でのタブレットの利用方法やメリットなどを紹介します。

写真

■患者さん主体の治療へ

患者さんは自分の治療経過や医療方針について、医師や看護師から直接伝えられるか、書面で通知される方法でしか知ることができませんでした。そのため、医療従事者が主体となった治療計画になる傾向です。
しかし、患者さんがタブレットによって自分の知りたい情報を得られることで、患者さんが主体となる治療計画が可能になります。そのため、患者さんはより治療へ前向きな姿勢を取ることができるでしょう。



■患者さんがタブレットでできること

治療における計画や方針、医療費などの詳細については、タブレット上でわかりやすく確認することが可能になります。これにより、現在の経過や今後何をするかについて、患者さん自らが把握しやすくなりました。
また、患者さんのバイタルや食事状況、症状などについて自分自身で入力することができます。情報は電子カルテに反映され、医療従事者と共有することが可能です。このシステムによって、自分で電子カルテが確認できます。
タブレットによって病院食のメニュー選択や、売店からのデリバリーができるようになりました。動画や電子書籍、インターネット利用したサービスが提供できるケースもあります。このようなサービスによって、入院生活における不便を解消することができるでしょう。



■医療機関側の手間も削減

医療現場のタブレット導入は、患者さんにメリットをもたらすだけではありません。日々さまざまな業務に追われる医師や看護師の手間を軽減することにもつながるのです。これまで患者さんに口頭で説明していた医療方針や医療費などの情報を患者さん本人に確認してもらうことで、説明の時間が短縮できます。
また、バイタルチェックなどの作業も簡素化されるため、負担を軽くすることができるでしょう。 電子カルテによる情報管理により紙の資料が必要なくなるため、ペーパーレス化が推進できます。電子カルテで医療従事者同士の情報共有も容易になることから、申し送りの取りこぼしといったミスも減らせるのです。
これらの作業効率化によってできた時間の余裕を利用し、より手厚いサポートやコミュニケーションができるようになります。その結果、患者さんの治療への意識も高まり円滑な治療計画に役立つのです。



■患者さんと医療従事者を結ぶタブレット導入

医療現場でのタブレット導入は、患者さんにとって自分の治療方針や経過などが把握できる有効な手段です。
治療計画の透明化につながるため、前向きな治療を後押しするものとなります。医療従事者の面から見ても、作業の効率化が図れ、他の業務に回すことが可能です。タブレットは患者さんと医療従事者の関係をスムーズにし、お互いにメリットを受けられるツールとして利用することができます。



トップページに戻る