「紙で勉強」と「タブレット学習」の違いは何? それぞれのメリット・デメリットをもとに解説

「紙で勉強」と「タブレット学習」の違いは何? それぞれのメリット・デメリットをもとに解説


目次

  1. 紙を使用した学習とタブレットを活用した学習のメリットとデメリット
  2. 学習にはタブレットと紙の併用が好ましい
  3. 学習に使うタブレットの選び方
  4. まとめ
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子どもの学習方法は、近年多様化しつつあります。以前はノートやプリントなど紙での学習が主であったのに対し、最近では公立学校でもタブレット学習を取り入れるようになりました。紙とタブレット、どちらを用いればよいかお悩みの方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、「紙で勉強」する場合と「タブレットで勉強」する場合のメリット・デメリットについてそれぞれの勉強方法を考えていきます。



紙を使用した学習とタブレットを活用した学習のメリットとデメリット

まずは、紙を使った学習におけるメリットとデメリットについて解説します。

紙を使用した学習のメリット

紙を使用した学習のメリットは第一に、教材の種類が豊富だということです。 書店の教材コーナーでは、紙の教材はさまざまな種類や仕様のものが数多く展開されています。 子どもの好みやレベル、学習傾向に合った教材を選べる上に、多様な問題にチャレンジすることもできます。 また、文字を書いたり図を書いたりと実際に手を動かしながら学習を行うため、脳に学習の記憶が残りやすいのも紙学習の魅力でしょう。実際のテストなどでも正しい回答を書きやすくなります。

紙を使用した学習のデメリット

昔ながらの紙学習にはデメリットもあります。まず、子どもが自発的に学習しづらいということです。 紙学習は「楽しむ」要素が少なく、どうしても「勉強」の要素が前面に出てしまいがちです。また、紙の学習では教科ごとに教科書やノート、参考書などが必要となり、荷物がかさばることもデメリットです。 持ち運びの負担となる上に、どこまで学習したか管理が煩雑で忘れ物のリスクも生じます。これらに加え、問題集などに直接書き込んでしまうと一度解いた問題をもう一度解くことができなかったり、文字を書くことにより時間や手間がかかったりと、紙学習には一定のデメリットがあるといえます。

では次に、タブレットを活用した学習を見ていきます。

タブレット学習のメリット

タブレット学習のメリットとしては、子どもが興味を持ちやすいことが第一に挙げられます。タブレット教材にはゲーム感覚で学習できたり子どもが好むモチーフや色を用いたりと、子どもの興味をそそる工夫がなされたものが多く、楽しみながら学習できます。同じ問題を繰り返し解くこともできますので、苦手分野の克服にも繋がるでしょう。 また、自動採点により解いた問題の正誤がすぐに確認できたり、相対性評価や傾向などを共有することができるサービスがあったりと、学習結果を管理しやすく便利です。親がデータを見て子どもの学習状況を把握できます。

タブレット学習のデメリット

このように、紙学習にはないメリットを持つタブレット学習ですが、デメリットもいくつか挙げられます。バッテリー切れや、圏外、故障などによりタブレット自体が使用できなくなる場合があります。こういった場合には子どもの学習意欲の低下に繋がるかもしれません。また、タブレット画面を見続けることによる視力低下も不安要素として挙げられます。

学習にはタブレットと紙の併用が好ましい

紙学習とタブレット学習のメリット・デメリットをご紹介しましたが、より効率的な学習のためには、これら2つを併用するのがおすすめです。

人間の脳には2つのモードがある

人間の脳は、紙面を読む時には「分析モード」、画面を見る時には「パターン認識モード」 という別のモードで働きます。分析モードでは、文字の間違いや文章の正しさなど細やかに対象を分析するのに対し、パターン認識モードでは全体を大まかにスピーディーに捉えます。よって、学習の際にはこれらの特性を活かせるよう、工夫することが重要になります。

紙とタブレット両方のメリット・デメリットを活かすことが大切

例えば、しっかりと覚えたい、または間違いに気づく必要がある場合は紙とペンを使った紙学習、大まかに情報を捉えスピード感を大事にしたい場合にはタブレット学習を用いるという方法が効率のよい学習方法といえます。紙に書いて学習を行うと間違いに気づき記憶にも残りやすいのです。 一方のタブレット学習では勉強効率の高さを期待できます。特に幼児から小学生の頃は学習内容の大まかな流れをつかむことも大切になりますので、紙学習だけでなくタブレット学習も積極的に取り入れることが望ましいのではないでしょうか。

では次に、タブレットを活用した学習を見ていきます。

学習に使うタブレットの選び方

紙とタブレット両方のメリットとデメリットがわかったところで、学習に使うタブレットの選び方についても見ていきます。タブレット学習に必要な機能にはどのようなものがあるのか、またどういった点をチェックすればよいのでしょうか。

子どもが使うことを想定した機能が充実しているか

学習に使うタブレットとして、子どもが使用しても耐えられる基本機能が備わっているかをチェックすることが大切です。 例えば、小学生までの子どもの場合、小さな手で扱うことを想定したサイズ、重量であることが望ましいといえます。目安としては、幅25cm、厚み2cm程度で、重量は0.5~0.6kgであれば操作しやすいでしょう。万が一のことを考え、防水機能や耐落下機能などもあった方が安全です。 また、インターネット上を自由にブラウジングできないようなフィルタリング機能や、学習時以外は必要のない機能を制限、ロックできるかもチェックしておくとよいでしょう。

メンテナンスやサポート体制が整っているか

タブレット学習を導入する場合、導入後に発生した不具合や故障などに対応してくれるかどうかも気になるところです。 本体のみを安価に販売している量販店やネット通販などの場合、初期費用は抑えられても導入後のサポートに対応していないケースは多いものです。サポートや保証はあっても有料となっていたり、丁寧なサポートが受けられなかったりする可能性もあるでしょう。 タブレット学習の初期導入費用を削減したいばかりに安価なタブレットを購入した結果、再購入などでトータルコストが高くついてしまうのは避けたいところです。

タブレット以外に注意するべきポイント

タブレット学習では、タブレット本体の機能やサイズ、スペック以外にも、注意するべきポイントがあります。 実際にタブレットを使用してどのような学習を行うのか、タブレット学習のメリットが活かされているソフトやシステムにはどのようなものがあるのか、などを知っておく必要があるでしょう。 タブレット学習に必要なシステムやソフトを一から開発するのか、既存の製品を使ってカスタマイズするのかによっても、導入までにかかるコストや期間は異なってきます。 学習用教材ソフトや管理システムにはさまざまな種類があるため、どれを選んでよいかわからなくなることも多いのです。

学習用タブレットはサポートの手厚い国内販売店利用がおすすめ

個人的に趣味の範囲で利用する場合を除き、業務や学習で使用するタブレットは、国内の販売取扱店などへ見積もりなど相談してから購入するのがよいでしょう。 塾や学校への学習用タブレットの導入実績を持ち、問い合わせ窓口や担当者が存在する販売店なら、導入前の疑問や不安なども解消しやすくなります。予算や必要な機能などを伝えることで、希望に合った製品も見つけやすいでしょう。

初期費用を抑えたいなら月額定額サービスを利用する方法も

「どのタブレットを導入すればよいかわからない」「初期費用をできるだけ抑えて導入したい」といった場合は、月額定額サービスを利用してタブレットを導入する方法もあります。 月額定額サービスは、1台あたり月々数千円程度で高機能の業務用タブレットが導入できるため、近年人気となっています。 サブスクや月額定額サービスを使ってタブレットを導入するポイントとしては、以下のような点が挙げられるでしょう。

・月額料金だけにとらわれない
月額利用料が安くても、本体しか利用できず、クレードルやアダプターといったアクセサリーは別料金となっている場合があるため注意が必要です。 また、月額料金に比例したスペックの低いタブレットの可能性もあるため、製品についてもチェックしておきましょう。

・期間の縛りがないかを確認する
「〇年以上継続利用の場合」など、利用期間に縛りがあるタイプのプランなどもあります。導入前には、各種条件についてしっかりと検討してから申し込むようにしましょう。

・運営元を確認する
月額性タブレットのサービスを提供している業者が信頼できるかどうかも、選定時の重要なポイントです。 ケースによっては、タブレット学習で子どもの個人情報などを扱う場合も考えられます。導入後の保守やサポートがしっかりしている国内の販売店が運営しているサービスを選ぶと安心です。



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■まとめ

紙とタブレット、どちらの学習方法にもメリットとデメリットがあります。大切なのは、それぞれのデメリットを補いメリットを活かしながら、柔軟に学習方法を取り入れることではないでしょうか。 紙のみでの学習環境しか整えていなかった方も、ぜひタブレット学習を導入してみてください。効率的で成果にも繋がりやすく、子どもたちも楽しく勉強できるようになります。


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