救急患者の情報共有にも使われているタブレット

救急患者の情報共有にも使われているタブレット


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救急医療では救急隊と病院がいかにしてスピーディーかつ正確に情報共有するかは重要な問題です。
無線やノートパソコンを利用しての連絡だけではなく、タブレットの活用が注目されています。
救急患者の情報をタブレットで共有する方法やメリットについて解説します。

目次

  1. 救急医療におけるタブレット活用の一例
  2. タブレットを使用するメリット
■救急医療におけるタブレット活用の一例

これまで救急医療におけるおもな情報伝達手段は無線でした。
しかし、言葉だけの情報ではどうしても限界があり、患者が搬送されて始めて医師が状況を正しく把握できるという例も少なくなかったのです。

しかし、タブレットを使用すれば、救急患者の様子を病院で医師が確認できるシステムを構築できます。
たとえば、救急車内にネットワークカメラを設置し、消防局、救急隊、医師のそれぞれがタブレットで確認できるようにするのです。 タブレットを操作して救急患者の気になる部位をズームアップでチェックするといったこともできるでしょう。 患者の体格、出血状態など治療に必要な情報をより正確に知ることができます。

また、救急車の位置をGPSで確認すれば、病院への到着時間をより正確に知ることもできるでしょう。
受け入れ準備をスムーズに進めるためにも、タブレットはおおいに役立つツールなのです。


■タブレットを使用するメリット
救急医療でタブレットを使うことには、次にあげるような数多くのメリットがあります。

【場所を取らない】
最近では、無線のほかにノートパソコンを連絡手段としている救急隊もいます。
しかし、狭い救急車の中ではノートパソコンでさえ邪魔なものです。
置く場所を取らないタブレットを有効活用してみてはいかがでしょうか。

【迅速な搬送を実現】
救急隊にとって、いかに早く受け入れ可能な医療機関を見つけるかは非常に重要です。
救急車が無線でやりとりをしながら適切な病院を見つけるまでに時間がかかってしまうこともありました。
しかし、タブレットを使用すれば、救急隊からの負傷者情報、医療機関の救急受け入れ可能状況、救急車のGPS情報などから瞬時に該当する病院をリストアップすることも可能です。 これまでよりも病院が決まるまでの時間を大幅に短縮することができるようになりました。

【たらい回しを防止】
救急医療ではしばしば「たらい回し」が問題になります。
救急車が病院へ連絡をしても次々と断られてしまうという状況です。
30件以上たらい回しにされたというニュースが社会問題化したこともありました。
しかし、タブレットを使用すれば、地区、症状、診療科目などを選択するだけで、受け入れ可能な病院のリストを参照することもできます。

【多忙な医療機関にも対応】
救急医療の現場は多忙を極めています。 救急車と情報を共有できるサービスがあったとしても、ノートパソコンに向かってあれこれと入力している時間はないといっても過言ではありません。
しかし、タブレットならば治療の合間に移動しながらでも対応することができます。
一人の患者への処置が終わり受け入れ可能になったところで、すぐに最新状況をアップすることもできるのです。


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【まとめ】
タブレットは救急医療の現場で大いに役立つアイテムであることは間違いありません。
ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。





またはTEL.03-6804-6395(平日10:00~17:00)


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