外国籍の患者さんには、タブレットで情報共有

外国籍の患者さんには、タブレットで情報共有


訪日観光客などの増加に伴い、外国籍の患者さんへの対応に悩む病院も増えているといわれています。
そのような際、非常に役立つのがタブレットです。
病院における外国籍の患者さんとのコミュニケーションツールとしてのタブレットの活用事例を紹介します。

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■外国籍の患者さんにもタブレットで対応

これまで外国籍の患者さんがスムーズに受診できる病院は一部に限られていました。
語学に堪能なスタッフがいて、旅行者の受け入れにも積極的なトラベラーズ・クリニックなどは極わずかで、需要に応えきれていない状況だったのです。

外国籍の患者さんを受け入れたいものの、通訳スタッフを雇ったりマニュアルを作成したりするコストや時間がないという病院も多かったかもしれません。 また、もしできたとしても英語がせいぜいといったところでしょう。
しかし、タブレットを使えば英語はもちろん複数言語で外国籍の患者さんとコミュニケーションをすることが可能です。


■病院でのタブレット活用事例

タブレットを利用して外国籍の患者さんとコミュニケーションするには、おもに2つの方法があります。
それぞれどのようなものか見てみましょう。

【定型文によるコミュニケーション】
病院で必要な会話というのは、いくつかの定形があるものです。
受付、診察、会計までのいくつかのシーンごとに何パターンかの文章をあらかじめ用意して患者さんが自由に選べるようになっているシステムもあります。 比較的リーズナブルに導入できる反面、問診は問いかけに対して患者さんが「はい」または「いいえ」で答えることしかできないといった不安面は残されています。今後の改善が期待されるところです。

【機械翻訳によるコミュニケーション】
タブレットを使った外国籍の患者さんとのコミュニケーションとしては、機械翻訳によるチャットというのもひとつの手段です。
医療用に特化した機械翻訳ならば誤訳も少ないかもしれません。
しかし、やはり機械翻訳では細かいニュアンスが間違って伝わってしまう可能性はあります。
履歴を残して会話の内容が適切だったかどうか確認する作業が必須といえるでしょう。

【コールセンターによる対応】
タブレットを使ってコールセンターにつなぎ、通訳者が外国籍の患者さんとの会話をリアルタイムで通訳するというサービスもあります。 タブレットのカメラを使うことで患者さんの表情なども見ながらの通訳になるため、より正確な情報を伝えやすいというメリットがあるといえるでしょう 。医師との文書、資料との共有もできるので、スムーズなやり取りも期待できます。
やはりその分コストはやや高めになりますが、間違いのない情報伝達ができるという安心感は何物にも代えがたいともいえるでしょう。



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【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
外国籍の患者さんを迎えるためにタブレットは心強い味方になってくれることは間違いありません。
2020年の東京オリンピック開催に向けて、今後ますます訪日観光客は増加することが見込まれています。
システムを導入しても使いこなすまでには時間がかかるものです。
今のうちからタブレットを利用した外国籍の患者さんとのコミュニケーションにしっかりと慣れておいてはいかがでしょうか。





またはTEL.03-6804-6395(平日10:00~17:00)


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