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- 受入れ状況を発信することで円滑な搬送ができる
救急医療の現場では、いかに搬送を円滑に行うかは重要な問題です。
かつては救急隊員が病院に電話をかけるなどしていましたが、それではどうしても時間がかかりました。 しかし、2018年現在では病院自らが受入れ状況を発信し、救急隊員がチェックできるシステムもあります。タブレットを利用した新システムについて解説しましょう。 |
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■救急医療におけるICTの重要性 救急医療の現場ではいかに迅速かつ正確に情報を共有できるかは非常に重要な問題です。 まず、救急隊員は少しでも近くに受入れ体制が整っている病院を見つけなければいけません。 病院側も患者様の状態を事前にできるだけ正確に把握しておくことで、より的確な治療を行うこともできるでしょう。 このような情報共有にICTを利用する自治体が増えています。 平成20年度から各地方団体での実証検証も実施されていますが、ここで活用されているのがタブレットなのです。 救急車にタブレット型端末を搭載して、救急隊員が病院とスピーディーに情報交換するシステムを利用することにより、 救急医療サービスの質は著しく向上しようとしています。 ■救急車でタブレットを活用するメリット これまでもノートパソコンを使用したICT活用例はありました。 しかし、狭い救急車の中でノートパソコンは必ずしも最良のデバイスではありませんでした。 かといってスマホでは「救急隊員が仕事中にスマホで遊んでいた」という誤解を招きかねません。 そこで、おすすめしたいのがタブレットです。 タブレットならば狭いスペースでも十分使用でき、遊んでいるように見られないといったメリットも期待できます。 ■タブレットの活用事例 救急車に設置されたタブレットには、まず、受入れ先を探すための病院検索アプリがインストールされています。 病院側にもタブレットを置いて、受入れ体制が整っているのかどうか、つねに最新情報をアップしておくようにしましょう。 そうすることで、救急隊員は患者受入れの余裕があり、検索によって、病状に対して適切な医療を行うことができる病院をすぐに見つけることができるのです。 病院としては最新搬送日時、その日の搬送実績数、対応可能な診療科、積極的に受け入れるかどうかなどの基本情報をアップしておくようにしなければいけません。 すると、救急隊員が現在地などをもとに検索をした時に受入れ候補先として表示されるようになります。 もし、複数の病院から救急隊員に選択されたならば、その時点から治療がスタートするといっても過言ではありません。 救急隊員が送付してくる患者データをもとにして、搬送前に治療のための準備をすすめておきましょう。 このようにして日々情報をやり取りしていくなかで、救急搬送に関するデータベースが構築されていきます。 どの地域にどんな疾患が多いのかといった点も「見える化」することができるでしょう。 救急医療の現場で活躍するタブレットをより良い地域医療に役立ててみてはいかがでしょうか。 病院が受入れ状況を発信していくことは、搬送をスムーズにするのはもちろんのこと、地域医療に関するデータベースの構築にもなります。 地域でよりきめ細やかなケアをしたいと考えている病院はぜひ導入してみることをおすすめします。 |