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テクニカルサポート体制整備のすすめ|モノづくり系企業がコールセンターやコンタクトセンターを活用して顧客満足度を高める方法

製造業や輸入商社などのAV/家電/IT関連のモノづくり系企業において、製品自体の品質や技術力と同じくらい重視されているのが「アフターサポートの体制」です。
中でも、専門的な問い合わせに対応できるテクニカルサポートは、顧客満足度や企業への信頼性を高める鍵となります。
しかし、中小企業やスタートアップ企業などの比較的小規模の組織の場合、専門知識を持つ人材の確保や運用体制の整備に課題を抱える企業も少なくありません。
そこで注目されているのが、コールセンターやコンタクトセンターソリューションの導入です。本記事では、テクニカルサポートの意義と導入のメリット、
さらに導入を成功させるポイントまで詳しく解説します。
モノづくり系企業が競争力を高めるためのヒントがきっと見つかるはずです。
モノづくり系企業において、販売後のアフターサービスやテクニカルサポートは、製品価値と企業ブランドを長期的に維持・向上させるために不可欠な要素です。
テクニカルサポートの役割は単なる問い合わせ窓口にとどまらず、商品に関する使い方の案内、不具合の切り分けや検証、修理受付といった幅広い領域に及びます。
これらの業務は顧客の不安を解消するだけでなく、製品の信頼性や企業の誠実さを印象づける重要な接点となるものです。
テクニカルサポートの重要性を理解するためには、現場で起こりがちな課題を整理し、なぜ体制整備をしていく価値があるのかを明確にする必要があります。
以下では、その理由を3つの観点から解説します。
顧客対応の質がブランド価値に直結する
米国のマーケティング研究者ジョン・グッドマンの法則によれば、苦情を迅速かつ適切に解決した顧客は高確率でリピーターとなり、
苦情を申し立ててくる顧客は企業改善の重要な情報源であるとされています。
さらに、苦情処理に不満を持った顧客の否定的な口コミは、満足した顧客による肯定的な口コミの約2倍の負の影響力を持つことも示されています。
この知見は、Heskettら(1994)のサービス・プロフィット・チェーンの枠組みとも一致します。
同モデルは、従業員満足度の向上が顧客満足度を高め、 それがロイヤルカスタマーの増加を経て収益性の向上へとつながることを説明しています。
テクニカルサポート部門の整備は顧客満足だけでなく、従業員の業務負荷を軽減し、この好循環を加速させる効果を持ちます。
また、多くの製造業では、開発部門や技術部門の従業員が顧客対応を兼務しており、その結果、製品開発に充てるべき時間やリソースが圧迫されます。
経験やスキルの差によって対応品質にばらつきが生じることも少なくなく、繁忙期や新製品発売時には問い合わせ増加に対応しきれないケースも見られます。
これは、PrahaladとHamel(1990)が提唱したコア・コンピタンス理論でいう、本来集中すべき企業の中核能力から経営資源が逸脱している典型例です。
限られた資源を価値創造に直結する分野に集中的に投下するためにも、専門的なサポート体制を自社内で整備するか、あるいは外部リソースを活用することは、戦略的に合理的な選択肢といえます。
参照:Goodman, J. (2019). Strategic Customer Service: Managing the Customer Experience to Increase Positive Word of Mouth, Build Loyalty, and Maximize Profits. AMACOM.
Heskett, J. L., Sasser, W. E., & Schlesinger, L. A. (1994). The Service Profit Chain: How Leading Companies Link Profit and Growth to Loyalty, Satisfaction and Value. Free Press.
Prahalad, C. K., & Hamel, G. (1990). "The Core Competence of the Corporation." Harvard Business Review, 68(3), 79–91.
製品の高度化に伴い専門知識を持つサポート体制が求められている
多くのモノづくり系企業においては、一つの製品だけを製造しているのはまれで、多くの企業がさまざまな商品を製造しています。また、製品に高度な技術が用いられていることも少なくありません。
それに伴い、製品に関する問い合わせ内容は複雑化し、対応には専門的な知識と経験が求められます。
NonakaとTakeuchi(1995)の知識マネジメント理論によれば、現場での経験やノウハウといった暗黙知を、マニュアルやナレッジベースといった形式知に変換し共有する仕組みが不可欠です。
専門サポートは、この知識変換を促進し、組織全体の対応品質を底上げします。
参照:Nonaka, I., & Takeuchi, H. (1995). The Knowledge-Creating Company: How Japanese Companies Create the Dynamics of Innovation. Oxford University Press.
企業の信頼性や製品価値を支える重要なポストになっている
テクニカルサポートは、SmithとBolton(1998)が指摘するサービス・リカバリー・パラドックスの効果を発揮する場でもあります。
これは、問題発生後に適切な対応を行うことで、問題発生がなかった場合よりも顧客満足度が高まる現象です。
優れたテクニカルサポートは、単なるコスト部門にとどまらず、製品改善のフィードバックループとして機能し、企業全体の競争力を強化する戦略的なポジションとして理解しなければなりません。
このように、モノづくり系企業においてテクニカルサポートを強化していく事は、苦情処理などの後ろ向きなアフターケアではなく、理論的にも収益性、ブランド価値、顧客ロイヤリティを高める、前向きな投資であることが示されています。
参照:Smith, A. K., & Bolton, R. N. (1998). "An Experimental Investigation of Customer Reactions to Service Failure and Recovery Encounters: Paradox or Peril?" Journal of Service Research, 1(1), 65–81.
モノづくり系企業がテクニカルサポート体制を整えることは、単なる顧客対応部門の強化にとどまりません。
顧客満足度やリピート率の向上、社内業務の効率化、品質向上、製品改善に直結するフィードバックの蓄積といった多面的な効果をもたらします。
特に中小企業やスタートアップ企業では、限られた人員や予算の中でこうした効果を実現するため、専用のCRMシステム(顧客関係管理(Customer Relationship Management)システム)導入や専門のコンタクトセンター運営企業への外部委託の活用が有効です。
顧客満足度・リピート率の向上
テクニカルサポートは、製品購入後の顧客体験を大きく左右します。
例えば最先端技術が組み込まれているAV機器や、スマートフォン/PCなどのIT機器といった複雑な機能が搭載された製品の場合、初期設定や使い方の不明点、不具合対応のスピードが、顧客の製品満足度やブランドイメージを左右します。
専用のCRMシステムを導入すれば、必要な製品情報の参照や過去の対応履歴や顧客情報を瞬時に参照でき、顧客対応をしている従業員が誰であっても一貫した高品質な対応が可能になります。
その結果、顧客満足度は向上し、ブランドロイヤリティが醸成されます。
社内負担軽減と業務の効率化
中小企業やスタートアップ企業などの比較的小規模の組織の場合では、開発部門や営業部門の従業員が顧客対応を兼任しているケースが多く、コア業務の時間が奪われ、製品開発や市場開拓のスピードが低下しがちです。
また、製品クレームなどの顧客情報管理をExcel管理としていたり、営業部門の従業員の営業活動を可視化し、営業業務を総合的に支援する事を主目的とするSFA(営業支援システム(Sales Force Automation))をCRM用途に流用していたり、海外市場の顧客特性や市場環境を想定して作られた外資系企業のCRMシステムを使用していたりして、円滑なテクニカルサポートを実現できていないケースも散見されます。
Excelでの顧客情報管理では、複数人での同時共有が困難であったり、情報の整理や検索が難しかったりする事もあり、ある程度データ数が多くなってくると、顧客データの有効活用が極めて難しくなってきます。
さらに、SFAの営業活動管理に最適化された様々な機能は、必ずしもテクニカルサポート用途に有益とは限らず、必要性の薄い多機能さがかえって使い勝手を阻害してしまうという負の側面もあります。
加えて、外資系企業のCRMシステムの場合は、国内市場向けに必要とする機能や使い方に最適なシステムになりきれていないケースもみられます。
そこで有効なのが、日本国内市場の顧客特性や市場環境に最適化された、モノづくり系企業向けに設計されたテクニカルサポート特化型CRMシステムの導入です。
CRMシステム導入に際しては、自社の企業規模や情報インフラの整備状況に適したCRMシステムを選択する事も重要です。
大企業の大規模組織の場合は、ERPシステム(企業資源計画=統合基幹業務システム(Enterprise Resource Planning))といった企業の
「会計業務」「生産業務」「購買業務」「物流業務」「販売業務」などの基幹となる業務を統合し、 効率化、情報の一元化を図るための大がかりなシステムが運用されていたり、社内や拠点との電話やデータ通信などの情報のやり取りを専用の通信システムで行っていたり、
自社商品などの販売の為にECサイトを運用していたり、様々な情報インフラやシステムを活用している企業が多くみられます。
ただ、中小企業やスタートアップ企業などの比較的小規模の組織の場合、そのような大がかりな情報システムの運用をしていない事が多く、CRMシステムに外部の様々な情報システムとの連携機能を付ける意義がそもそも希薄であったり、逆に操作やメンテナンスの複雑化を招いてしまうという問題もあります。
小規模組織の場合は、自社の企業規模や情報システムの整備状況に応じて、ある程度、中核機能に絞ったCRMシステムの導入を検討していく方が、使い勝手やメンテナンスの容易さという面でメリットが多くあります。
これらのテクニカルサポート特化型CRMシステムの社内導入により、電話・メールの案件管理やナレッジ共有を効率的に一元化し、対応の属人化を防ぎます。
また、付箋機能やスレッド表示などの機能があれば、複数担当者間で情報を即時共有できるため、顧客対応に慣れていない従業員でも短期間で一定水準の対応が可能になります。
これにより、人員不足や教育コストの問題が軽減され、組織全体の業務効率が飛躍的に向上します。
製品改善につながるフィードバックの蓄積
テクニカルサポート部門は、顧客からの生の声をもっとも多く受け取る部門です。対応履歴や問い合わせ傾向を分析することで、製品の設計改善や不具合の早期発見が可能になります。
特に、企業内に蓄積されたデータを収集・分析・可視化し、経営判断や業務改善を支援する高度な分析ツールであるBIツール(ビジネスインテリジェンスツール(Business Intelligence))と連携したCRMシステムを活用すれば、大量のデータから同傾向の不具合情報などを抜き出して改善点を可視化し、開発部門へのフィードバックを迅速に行えます。
これにより、製品品質の向上だけでなく、サービス・リカバリー・パラドックス(不具合後の適切な対応によって不具合が発生しなかった場合より顧客満足度が高まる現象)の実現も期待できます。
こうした改善ループは、中小規模のメーカーであっても競争優位性を確保する大きな武器となります。
このように、テクニカルサポート体制の整備は、顧客対応の質向上、社内効率化、製品改善の3つの側面から企業成長を支える戦略的施策です。
特に中小企業やスタートアップの場合、人・モノ・金といったリソースの制約を乗り越えるためにも、モノづくりに特化したCRMシステム導入や外部パートナーとの連携が不可欠といえます。
テクニカルサポートは、単に製品知識を持つスタッフが顧客対応を行えばよいというものではありません。
顧客が抱える課題や不満に迅速かつ的確に対応し、履歴や傾向をデータとして蓄積・活用できる体制があって初めて、その価値が発揮されます。
特にモノづくり系企業では、製品の多機能化や他機器との連携が必要となるネットワーク化などに伴い、問い合わせ内容が複雑化し、対応スピード・品質・情報共有のすべてが高い水準で求められるようになっています。
こうした背景から、コールセンターやコンタクトセンターの活用は、社内体制だけでは賄いきれない運用課題を解消する有効な選択肢です。
外部委託による体制強化は、自社で全ての業務を賄う場合と比較して、単なるコスト削減策ではなく、顧客対応の質を安定的に確保し、データドリブンな改善活動を加速させるための戦略的手段といえます。
また、自社対応を継続する場合でも、テクニカルサポート特化型CRMを導入することで、社内リソースの制約を乗り越え、顧客体験の向上につなげることが可能です。
社内体制だけでは運用が難しい理由
社内対応だけでテクニカルサポート業務を維持する場合、もっとも大きな課題となるのがリソースの制約です。
例えば、新製品発売直後や繁忙期には問い合わせ件数が急増し、既存の人員だけでは対応が追いつかなくなることがあります。その結果、顧客からの返信が遅れたり、対応が不十分になったりすることが発生します。これは顧客満足度の低下だけでなく、SNSや口コミサイトでの評価悪化にも直結します。
さらに、社内の技術者や営業担当が兼任でサポート業務を行う場合、本来の業務時間が削られ、開発スピードや営業活動の効率に悪影響を与える可能性があります。こうした状況が長期化すると、組織全体の生産性低下を招くことになります。コールセンターやコンタクトセンターを活用すれば、専門スタッフがサポート業務を集中して担当できるため、社内のリソースを本来の役割に専念させることができます。
テクニカルサポートは、単にマニュアルどおりに答えるだけでは成り立ちません。顧客の状況を正確に把握し、適切な質問を行い、迅速に原因を特定する能力が求められます。また、同じ問題でも顧客の理解度や環境によって説明方法を柔軟に変える必要があります。こうした高度なスキルは、日々のサポート業務の中で蓄積される経験によって培われます。
テクニカルサポートに強みのある専門のコールセンターやコンタクトセンターには、多様な製品や顧客層に対応してきた経験豊富なスタッフがおり、その知識やノウハウは企業にとって大きな資産となります。さらに、サポート業務を通じて得られた顧客の声や改善要望は、製品開発やマーケティング戦略にフィードバックすることができ、企業全体の競争力強化にもつながります。
コールセンターやコンタクトセンターサービスの品質は、委託先によって大きく異なります。
特にモノづくり系企業におけるアフターサービスやテクニカルサポートは、単なる問い合わせ窓口ではなく、製品の使い方説明、不具合の切り分けや修理受付、場合によっては部品手配や物流手配といった付帯業務まで含む広範な業務領域を担います。そのため、委託先の力量や業務設計の巧拙が、顧客満足度やリピート率、さらにはブランド評価の向上・低下に直結します。
委託先選定においては、単にコストや規模感だけで判断するのではなく、製品特性や顧客層、求めるサポート範囲とどれだけ適合しているかを精査する必要があります。
ここでは、選定時に確認すべき3つの主要ポイントと、その背景にある理由、そして導入時の落とし穴を避けるための考え方を詳しく解説します。
自社業務と親和性の高い業者を選ぶ
委託先が自社の製品や業務フローと高い親和性を持っているかどうかは、立ち上がりのスピードと対応品質を大きく左右します。
例えば、IT機器やAV機器など技術要素の強い製品では、仕様や構造、専門用語を正確に理解できることが不可欠です。
この知識が不足していると、顧客とのやり取りに時間がかかり、回答の正確性も低下します。結果として、顧客が「問い合わせても解決できない」と感じ、満足度が下がるリスクが高まります。
また、業界特有の商習慣や流通形態に精通しているかどうかも重要な要素です。
例えば、部品供給や修理ルートが限られている業界では、その制約条件を理解しつつ最適な提案ができる業者でなければ、現場の負担が増え、対応が滞るおそれがあります。選定時には、過去の対応実績や同業種での経験、製品群に対する理解度を具体的な事例ベースで確認するとよいでしょう。
導入支援・教育体制の有無を確認
いくら委託先が豊富な実績を持っていても、担当オペレーターが自社製品やサポート方針を正しく理解していなければ、高品質な対応は望めません。導入時には、製品研修や業務研修が体系的に行われるか、さらに運用開始後も継続的な教育・評価が実施されるかを確認することが不可欠です。
製品ラインナップが広い、モデルチェンジが頻繁に行われる、機能追加やソフトウェア更新が多いといった場合、最新情報のキャッチアップが遅れると、オペレーターの対応内容が古くなり、誤案内や不信感の原因になります。理想的には、新製品リリースのたびに教育カリキュラムを更新し、製品サンプルや検証用環境を用いた実機トレーニングを行える体制が望まれます。
また、教育体制はオペレーター個人だけでなく、SV(スーパーバイザー)や管理者層のスキル向上も含まれるべきです。管理者の力量によっては、顧客対応の標準化や品質改善活動が停滞する場合もあるため、この点も見極めのポイントとなります。
コスト・セキュリティ・対応品質のバランスを取る
コストは委託先選定でもっとも注目されやすい指標ですが、安価な業者を選んだ結果、セキュリティや対応品質が犠牲になってしまうケースは少なくありません。特にテクニカルサポート業務では、顧客情報や製品の技術情報など機密性の高いデータを扱うため、情報漏えいや不正アクセスを防ぐセキュリティ体制が必須です。
対応品質についても、単純な電話応対スキルだけでなく、問題解決までのスピードや再現性のあるトラブルシューティング手順の運用、顧客視点での提案力など、多角的な視点で評価する必要があります。これらの品質要素とコストを天びんにかけた際に、もっともバランスの取れた業者を選ぶことが長期的な成功につながります。
さらに、セキュリティポリシーや品質基準は委託後にも定期的に見直し、改善を続けることが望まれます。委託契約時点で完璧な体制を整えても、業務内容や脅威の変化に応じて柔軟に対応できなければ、その強みは時間とともに失われてしまうからです。その点、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格(ISO27001など)を取得している企業は、セキュリティ対策に一定の水準が期待できます。
アウトソーシングの成功には、「業務親和性」「教育体制」「コスト・セキュリティ・品質のバランス」という三本柱を押さえることが欠かせません。特にモノづくり系企業の場合、製品特性を理解し、検証から修理、物流まで一元的に担える委託先を選ぶことで、問い合わせ対応の迅速化と顧客満足度の向上、さらには社内リソースの効率的活用が可能になります。委託先選びは単なるコスト削減の手段ではなく、顧客との信頼関係を深め、ブランド価値を高めるための戦略的投資と捉えるべきでしょう。
まとめ
製品の性能や品質だけでは、顧客の信頼を得続けることが難しくなっている時代。モノづくり系企業にとって、技術的な問い合わせやクレームに素早く、的確に対応できるテクニカルサポートの体制は、顧客ロイヤリティを上げ、企業価値を大きく左右する重要な要素です。
とはいえ、中小企業やスタートアップ企業などの比較的小規模の組織の場合、自社現有のソフトやシステムでの対応には限界があったり、更には、専門知識を持つ人材の確保や教育、サポート体制の本格的な整備を行なったりするには大きな負担が伴います。そこで注目されているのが、専用のCRMシステムの導入や、コンタクトセンターを活用したテクニカルサポートのアウトソーシングです。特にアウトソーシングを活用した場合は、専門スタッフによる対応、ナレッジの蓄積、顧客満足度の向上など、多くのメリットが期待できます。
自社対応とする場合でも、企業規模や、モノづくり系企業といった企業特性に合った専用のCRMシステムを導入することで、これらのメリットを得ることが可能です。
モノづくり系企業がさらなる競争力を持つためには、製品そのものに加えて「サポート品質」も重要な経営資源として捉えることが求められます。 自社だけで抱え込むのではなく、専用のシステムや専門性の高い外部サービスを柔軟に活用することで、顧客にとっても、社内にとっても理想的なサポート体制を構築できるはずです。
オーディーエス株式会社(本社:東京千代田区、代表取締役社長:砂長潔)は、同社がPC・AVメーカーとして長年培ってきた製造/販売/修理/コールセンター業務などの経験とノウハウを活かして、外部の企業向けのアウトソーシング事業を提供しています。AV/家電/IT関連などのモノづくり系企業にとっては、
様々な企業向けに多様な製品/サービスのサポートを経験した多技能スタッフによる同社のテクニカルサポートは、迅速/的確な顧客対応を可能にし、委託元企業の信頼性や顧客満足度の向上といった企業価値を高めていく為の、強力な後ろ盾となります。
また、修理/交換作業や物流代行業務も一括で業務委託できる事から、複数の外部業者間に業務委託する事なく、製品/サービスのアフターサポート業務をまるごと任す事ができる「ワンストップサービス」を提供しており、社内リソースが限られている中小企業やスタートアップ企業にとっては最適なビジネスパートナーとなります。
さらに、同社提供の「カイゼンコール」は、同社がPC・AVメーカーとして長年培ってきたノウハウを凝縮して開発した、テクニカルサポートに特化したCRMシステムです。業務用タブレットメーカーとして行っている自社のアフターサポート業務向けに開発したシステムですが、担当者間での専門的な製品知識共有や、不具合報告の分析やレポート抽出を製品の品質改善に活用する、といったモノづくり系企業が共通で抱える課題への解決策となり得ると考え、「カイゼンコール」単体での提供も行う事となりました。
「カイゼンコール」は、本格的なCRMシステムでありながら、従業員の使いやすさを追求したメールソフト感覚のUI(ユーザーインターフェース)搭載により、熟練者や専門のオペレーターでなくとも、簡単操作で各種機能を使いこなす事が可能な、操作者に易しいCRMシステムとなっています。
カイゼンコールの特徴:
・メールソフトのようなシンプルな操作、見やすい画面
・メモ機能や付箋機能など、問い合わせ対応に必須の機能を搭載
・電話とメール両方の問い合わせ内容を同一画面で確認可能
・導入後も充実のアフターサポート
・1アカウントから提供可能な小規模/ローコスト/短納期対応
・コールセンターのアウトソーシングもまとめておまかせ可能
モノづくり系企業のテクニカルサポートに最適な「カイゼンコール」システムの導入や、オーディーエス株式会社の「ワンストップサービス」への業務委託を行う事で、
顧客満足度や信頼性の向上を行い、ブランド価値や顧客のロイヤリティを高めていく事が期待できます。
中でも、専門的な問い合わせに対応できるテクニカルサポートは、顧客満足度や企業への信頼性を高める鍵となります。
しかし、中小企業やスタートアップ企業などの比較的小規模の組織の場合、専門知識を持つ人材の確保や運用体制の整備に課題を抱える企業も少なくありません。
そこで注目されているのが、コールセンターやコンタクトセンターソリューションの導入です。本記事では、テクニカルサポートの意義と導入のメリット、
さらに導入を成功させるポイントまで詳しく解説します。
モノづくり系企業が競争力を高めるためのヒントがきっと見つかるはずです。
目次
- なぜモノづくり系企業にテクニカルサポートが必要なのか?
- 顧客対応の質がブランド価値に直結する
- 製品の高度化に伴い専門知識を持つサポート体制が求められている
- 企業の信頼性や製品価値を支える重要なポストになっている
- テクニカルサポート体制整備の3つの効果
- 顧客満足度・リピート率の向上
- 社内負担軽減と業務の効率化
- 製品改善につながるフィードバックの蓄積
- 自社対応は限界?導入を成功させるカギは「コンタクトセンター」の活用
- 社内体制だけでは運用が難しい理由
- テクニカルサポートに特化した人材・運用ノウハウの重要性
- アウトソーシング成功のための業者選定ポイント
- 自社業務と親和性の高い業者を選ぶ
- 導入支援・教育体制の有無を確認
- コスト・セキュリティ・対応品質のバランスを取る
- まとめ
- モノづくり系企業に最適なCRMシステム・アウトソーシング企業のご紹介
なぜモノづくり系企業にテクニカルサポートが必要なのか?
モノづくり系企業において、販売後のアフターサービスやテクニカルサポートは、製品価値と企業ブランドを長期的に維持・向上させるために不可欠な要素です。
テクニカルサポートの役割は単なる問い合わせ窓口にとどまらず、商品に関する使い方の案内、不具合の切り分けや検証、修理受付といった幅広い領域に及びます。
これらの業務は顧客の不安を解消するだけでなく、製品の信頼性や企業の誠実さを印象づける重要な接点となるものです。
テクニカルサポートの重要性を理解するためには、現場で起こりがちな課題を整理し、なぜ体制整備をしていく価値があるのかを明確にする必要があります。
以下では、その理由を3つの観点から解説します。
顧客対応の質がブランド価値に直結する
米国のマーケティング研究者ジョン・グッドマンの法則によれば、苦情を迅速かつ適切に解決した顧客は高確率でリピーターとなり、
苦情を申し立ててくる顧客は企業改善の重要な情報源であるとされています。
さらに、苦情処理に不満を持った顧客の否定的な口コミは、満足した顧客による肯定的な口コミの約2倍の負の影響力を持つことも示されています。
この知見は、Heskettら(1994)のサービス・プロフィット・チェーンの枠組みとも一致します。
同モデルは、従業員満足度の向上が顧客満足度を高め、 それがロイヤルカスタマーの増加を経て収益性の向上へとつながることを説明しています。
テクニカルサポート部門の整備は顧客満足だけでなく、従業員の業務負荷を軽減し、この好循環を加速させる効果を持ちます。
また、多くの製造業では、開発部門や技術部門の従業員が顧客対応を兼務しており、その結果、製品開発に充てるべき時間やリソースが圧迫されます。
経験やスキルの差によって対応品質にばらつきが生じることも少なくなく、繁忙期や新製品発売時には問い合わせ増加に対応しきれないケースも見られます。
これは、PrahaladとHamel(1990)が提唱したコア・コンピタンス理論でいう、本来集中すべき企業の中核能力から経営資源が逸脱している典型例です。
限られた資源を価値創造に直結する分野に集中的に投下するためにも、専門的なサポート体制を自社内で整備するか、あるいは外部リソースを活用することは、戦略的に合理的な選択肢といえます。
参照:Goodman, J. (2019). Strategic Customer Service: Managing the Customer Experience to Increase Positive Word of Mouth, Build Loyalty, and Maximize Profits. AMACOM.
Heskett, J. L., Sasser, W. E., & Schlesinger, L. A. (1994). The Service Profit Chain: How Leading Companies Link Profit and Growth to Loyalty, Satisfaction and Value. Free Press.
Prahalad, C. K., & Hamel, G. (1990). "The Core Competence of the Corporation." Harvard Business Review, 68(3), 79–91.
製品の高度化に伴い専門知識を持つサポート体制が求められている
多くのモノづくり系企業においては、一つの製品だけを製造しているのはまれで、多くの企業がさまざまな商品を製造しています。また、製品に高度な技術が用いられていることも少なくありません。
それに伴い、製品に関する問い合わせ内容は複雑化し、対応には専門的な知識と経験が求められます。
NonakaとTakeuchi(1995)の知識マネジメント理論によれば、現場での経験やノウハウといった暗黙知を、マニュアルやナレッジベースといった形式知に変換し共有する仕組みが不可欠です。
専門サポートは、この知識変換を促進し、組織全体の対応品質を底上げします。
参照:Nonaka, I., & Takeuchi, H. (1995). The Knowledge-Creating Company: How Japanese Companies Create the Dynamics of Innovation. Oxford University Press.
企業の信頼性や製品価値を支える重要なポストになっている
テクニカルサポートは、SmithとBolton(1998)が指摘するサービス・リカバリー・パラドックスの効果を発揮する場でもあります。
これは、問題発生後に適切な対応を行うことで、問題発生がなかった場合よりも顧客満足度が高まる現象です。
優れたテクニカルサポートは、単なるコスト部門にとどまらず、製品改善のフィードバックループとして機能し、企業全体の競争力を強化する戦略的なポジションとして理解しなければなりません。
このように、モノづくり系企業においてテクニカルサポートを強化していく事は、苦情処理などの後ろ向きなアフターケアではなく、理論的にも収益性、ブランド価値、顧客ロイヤリティを高める、前向きな投資であることが示されています。
参照:Smith, A. K., & Bolton, R. N. (1998). "An Experimental Investigation of Customer Reactions to Service Failure and Recovery Encounters: Paradox or Peril?" Journal of Service Research, 1(1), 65–81.
テクニカルサポート体制整備の3つの効果
モノづくり系企業がテクニカルサポート体制を整えることは、単なる顧客対応部門の強化にとどまりません。
顧客満足度やリピート率の向上、社内業務の効率化、品質向上、製品改善に直結するフィードバックの蓄積といった多面的な効果をもたらします。
特に中小企業やスタートアップ企業では、限られた人員や予算の中でこうした効果を実現するため、専用のCRMシステム(顧客関係管理(Customer Relationship Management)システム)導入や専門のコンタクトセンター運営企業への外部委託の活用が有効です。
顧客満足度・リピート率の向上
テクニカルサポートは、製品購入後の顧客体験を大きく左右します。
例えば最先端技術が組み込まれているAV機器や、スマートフォン/PCなどのIT機器といった複雑な機能が搭載された製品の場合、初期設定や使い方の不明点、不具合対応のスピードが、顧客の製品満足度やブランドイメージを左右します。
専用のCRMシステムを導入すれば、必要な製品情報の参照や過去の対応履歴や顧客情報を瞬時に参照でき、顧客対応をしている従業員が誰であっても一貫した高品質な対応が可能になります。
その結果、顧客満足度は向上し、ブランドロイヤリティが醸成されます。
社内負担軽減と業務の効率化
中小企業やスタートアップ企業などの比較的小規模の組織の場合では、開発部門や営業部門の従業員が顧客対応を兼任しているケースが多く、コア業務の時間が奪われ、製品開発や市場開拓のスピードが低下しがちです。
また、製品クレームなどの顧客情報管理をExcel管理としていたり、営業部門の従業員の営業活動を可視化し、営業業務を総合的に支援する事を主目的とするSFA(営業支援システム(Sales Force Automation))をCRM用途に流用していたり、海外市場の顧客特性や市場環境を想定して作られた外資系企業のCRMシステムを使用していたりして、円滑なテクニカルサポートを実現できていないケースも散見されます。
Excelでの顧客情報管理では、複数人での同時共有が困難であったり、情報の整理や検索が難しかったりする事もあり、ある程度データ数が多くなってくると、顧客データの有効活用が極めて難しくなってきます。
さらに、SFAの営業活動管理に最適化された様々な機能は、必ずしもテクニカルサポート用途に有益とは限らず、必要性の薄い多機能さがかえって使い勝手を阻害してしまうという負の側面もあります。
加えて、外資系企業のCRMシステムの場合は、国内市場向けに必要とする機能や使い方に最適なシステムになりきれていないケースもみられます。
そこで有効なのが、日本国内市場の顧客特性や市場環境に最適化された、モノづくり系企業向けに設計されたテクニカルサポート特化型CRMシステムの導入です。
CRMシステム導入に際しては、自社の企業規模や情報インフラの整備状況に適したCRMシステムを選択する事も重要です。
大企業の大規模組織の場合は、ERPシステム(企業資源計画=統合基幹業務システム(Enterprise Resource Planning))といった企業の
「会計業務」「生産業務」「購買業務」「物流業務」「販売業務」などの基幹となる業務を統合し、 効率化、情報の一元化を図るための大がかりなシステムが運用されていたり、社内や拠点との電話やデータ通信などの情報のやり取りを専用の通信システムで行っていたり、
自社商品などの販売の為にECサイトを運用していたり、様々な情報インフラやシステムを活用している企業が多くみられます。
ただ、中小企業やスタートアップ企業などの比較的小規模の組織の場合、そのような大がかりな情報システムの運用をしていない事が多く、CRMシステムに外部の様々な情報システムとの連携機能を付ける意義がそもそも希薄であったり、逆に操作やメンテナンスの複雑化を招いてしまうという問題もあります。
小規模組織の場合は、自社の企業規模や情報システムの整備状況に応じて、ある程度、中核機能に絞ったCRMシステムの導入を検討していく方が、使い勝手やメンテナンスの容易さという面でメリットが多くあります。
これらのテクニカルサポート特化型CRMシステムの社内導入により、電話・メールの案件管理やナレッジ共有を効率的に一元化し、対応の属人化を防ぎます。
また、付箋機能やスレッド表示などの機能があれば、複数担当者間で情報を即時共有できるため、顧客対応に慣れていない従業員でも短期間で一定水準の対応が可能になります。
これにより、人員不足や教育コストの問題が軽減され、組織全体の業務効率が飛躍的に向上します。
製品改善につながるフィードバックの蓄積
テクニカルサポート部門は、顧客からの生の声をもっとも多く受け取る部門です。対応履歴や問い合わせ傾向を分析することで、製品の設計改善や不具合の早期発見が可能になります。
特に、企業内に蓄積されたデータを収集・分析・可視化し、経営判断や業務改善を支援する高度な分析ツールであるBIツール(ビジネスインテリジェンスツール(Business Intelligence))と連携したCRMシステムを活用すれば、大量のデータから同傾向の不具合情報などを抜き出して改善点を可視化し、開発部門へのフィードバックを迅速に行えます。
これにより、製品品質の向上だけでなく、サービス・リカバリー・パラドックス(不具合後の適切な対応によって不具合が発生しなかった場合より顧客満足度が高まる現象)の実現も期待できます。
こうした改善ループは、中小規模のメーカーであっても競争優位性を確保する大きな武器となります。
このように、テクニカルサポート体制の整備は、顧客対応の質向上、社内効率化、製品改善の3つの側面から企業成長を支える戦略的施策です。
特に中小企業やスタートアップの場合、人・モノ・金といったリソースの制約を乗り越えるためにも、モノづくりに特化したCRMシステム導入や外部パートナーとの連携が不可欠といえます。
自社対応は限界?導入を成功させるカギは「コンタクトセンター」の活用
テクニカルサポートは、単に製品知識を持つスタッフが顧客対応を行えばよいというものではありません。
顧客が抱える課題や不満に迅速かつ的確に対応し、履歴や傾向をデータとして蓄積・活用できる体制があって初めて、その価値が発揮されます。
特にモノづくり系企業では、製品の多機能化や他機器との連携が必要となるネットワーク化などに伴い、問い合わせ内容が複雑化し、対応スピード・品質・情報共有のすべてが高い水準で求められるようになっています。
こうした背景から、コールセンターやコンタクトセンターの活用は、社内体制だけでは賄いきれない運用課題を解消する有効な選択肢です。
外部委託による体制強化は、自社で全ての業務を賄う場合と比較して、単なるコスト削減策ではなく、顧客対応の質を安定的に確保し、データドリブンな改善活動を加速させるための戦略的手段といえます。
また、自社対応を継続する場合でも、テクニカルサポート特化型CRMを導入することで、社内リソースの制約を乗り越え、顧客体験の向上につなげることが可能です。
社内体制だけでは運用が難しい理由
社内対応だけでテクニカルサポート業務を維持する場合、もっとも大きな課題となるのがリソースの制約です。
例えば、新製品発売直後や繁忙期には問い合わせ件数が急増し、既存の人員だけでは対応が追いつかなくなることがあります。その結果、顧客からの返信が遅れたり、対応が不十分になったりすることが発生します。これは顧客満足度の低下だけでなく、SNSや口コミサイトでの評価悪化にも直結します。
さらに、社内の技術者や営業担当が兼任でサポート業務を行う場合、本来の業務時間が削られ、開発スピードや営業活動の効率に悪影響を与える可能性があります。こうした状況が長期化すると、組織全体の生産性低下を招くことになります。コールセンターやコンタクトセンターを活用すれば、専門スタッフがサポート業務を集中して担当できるため、社内のリソースを本来の役割に専念させることができます。
テクニカルサポートに特化した人材・運用ノウハウの重要性
テクニカルサポートは、単にマニュアルどおりに答えるだけでは成り立ちません。顧客の状況を正確に把握し、適切な質問を行い、迅速に原因を特定する能力が求められます。また、同じ問題でも顧客の理解度や環境によって説明方法を柔軟に変える必要があります。こうした高度なスキルは、日々のサポート業務の中で蓄積される経験によって培われます。
テクニカルサポートに強みのある専門のコールセンターやコンタクトセンターには、多様な製品や顧客層に対応してきた経験豊富なスタッフがおり、その知識やノウハウは企業にとって大きな資産となります。さらに、サポート業務を通じて得られた顧客の声や改善要望は、製品開発やマーケティング戦略にフィードバックすることができ、企業全体の競争力強化にもつながります。
アウトソーシング成功のための業者選定ポイント
コールセンターやコンタクトセンターサービスの品質は、委託先によって大きく異なります。
特にモノづくり系企業におけるアフターサービスやテクニカルサポートは、単なる問い合わせ窓口ではなく、製品の使い方説明、不具合の切り分けや修理受付、場合によっては部品手配や物流手配といった付帯業務まで含む広範な業務領域を担います。そのため、委託先の力量や業務設計の巧拙が、顧客満足度やリピート率、さらにはブランド評価の向上・低下に直結します。
委託先選定においては、単にコストや規模感だけで判断するのではなく、製品特性や顧客層、求めるサポート範囲とどれだけ適合しているかを精査する必要があります。
ここでは、選定時に確認すべき3つの主要ポイントと、その背景にある理由、そして導入時の落とし穴を避けるための考え方を詳しく解説します。
自社業務と親和性の高い業者を選ぶ
委託先が自社の製品や業務フローと高い親和性を持っているかどうかは、立ち上がりのスピードと対応品質を大きく左右します。
例えば、IT機器やAV機器など技術要素の強い製品では、仕様や構造、専門用語を正確に理解できることが不可欠です。
この知識が不足していると、顧客とのやり取りに時間がかかり、回答の正確性も低下します。結果として、顧客が「問い合わせても解決できない」と感じ、満足度が下がるリスクが高まります。
また、業界特有の商習慣や流通形態に精通しているかどうかも重要な要素です。
例えば、部品供給や修理ルートが限られている業界では、その制約条件を理解しつつ最適な提案ができる業者でなければ、現場の負担が増え、対応が滞るおそれがあります。選定時には、過去の対応実績や同業種での経験、製品群に対する理解度を具体的な事例ベースで確認するとよいでしょう。
導入支援・教育体制の有無を確認
いくら委託先が豊富な実績を持っていても、担当オペレーターが自社製品やサポート方針を正しく理解していなければ、高品質な対応は望めません。導入時には、製品研修や業務研修が体系的に行われるか、さらに運用開始後も継続的な教育・評価が実施されるかを確認することが不可欠です。
製品ラインナップが広い、モデルチェンジが頻繁に行われる、機能追加やソフトウェア更新が多いといった場合、最新情報のキャッチアップが遅れると、オペレーターの対応内容が古くなり、誤案内や不信感の原因になります。理想的には、新製品リリースのたびに教育カリキュラムを更新し、製品サンプルや検証用環境を用いた実機トレーニングを行える体制が望まれます。
また、教育体制はオペレーター個人だけでなく、SV(スーパーバイザー)や管理者層のスキル向上も含まれるべきです。管理者の力量によっては、顧客対応の標準化や品質改善活動が停滞する場合もあるため、この点も見極めのポイントとなります。
コスト・セキュリティ・対応品質のバランスを取る
コストは委託先選定でもっとも注目されやすい指標ですが、安価な業者を選んだ結果、セキュリティや対応品質が犠牲になってしまうケースは少なくありません。特にテクニカルサポート業務では、顧客情報や製品の技術情報など機密性の高いデータを扱うため、情報漏えいや不正アクセスを防ぐセキュリティ体制が必須です。
対応品質についても、単純な電話応対スキルだけでなく、問題解決までのスピードや再現性のあるトラブルシューティング手順の運用、顧客視点での提案力など、多角的な視点で評価する必要があります。これらの品質要素とコストを天びんにかけた際に、もっともバランスの取れた業者を選ぶことが長期的な成功につながります。
さらに、セキュリティポリシーや品質基準は委託後にも定期的に見直し、改善を続けることが望まれます。委託契約時点で完璧な体制を整えても、業務内容や脅威の変化に応じて柔軟に対応できなければ、その強みは時間とともに失われてしまうからです。その点、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格(ISO27001など)を取得している企業は、セキュリティ対策に一定の水準が期待できます。
アウトソーシングの成功には、「業務親和性」「教育体制」「コスト・セキュリティ・品質のバランス」という三本柱を押さえることが欠かせません。特にモノづくり系企業の場合、製品特性を理解し、検証から修理、物流まで一元的に担える委託先を選ぶことで、問い合わせ対応の迅速化と顧客満足度の向上、さらには社内リソースの効率的活用が可能になります。委託先選びは単なるコスト削減の手段ではなく、顧客との信頼関係を深め、ブランド価値を高めるための戦略的投資と捉えるべきでしょう。
まとめ
製品の性能や品質だけでは、顧客の信頼を得続けることが難しくなっている時代。モノづくり系企業にとって、技術的な問い合わせやクレームに素早く、的確に対応できるテクニカルサポートの体制は、顧客ロイヤリティを上げ、企業価値を大きく左右する重要な要素です。
とはいえ、中小企業やスタートアップ企業などの比較的小規模の組織の場合、自社現有のソフトやシステムでの対応には限界があったり、更には、専門知識を持つ人材の確保や教育、サポート体制の本格的な整備を行なったりするには大きな負担が伴います。そこで注目されているのが、専用のCRMシステムの導入や、コンタクトセンターを活用したテクニカルサポートのアウトソーシングです。特にアウトソーシングを活用した場合は、専門スタッフによる対応、ナレッジの蓄積、顧客満足度の向上など、多くのメリットが期待できます。
自社対応とする場合でも、企業規模や、モノづくり系企業といった企業特性に合った専用のCRMシステムを導入することで、これらのメリットを得ることが可能です。
モノづくり系企業がさらなる競争力を持つためには、製品そのものに加えて「サポート品質」も重要な経営資源として捉えることが求められます。 自社だけで抱え込むのではなく、専用のシステムや専門性の高い外部サービスを柔軟に活用することで、顧客にとっても、社内にとっても理想的なサポート体制を構築できるはずです。
モノづくり系企業に最適なCRMシステム・アウトソーシング企業のご紹介
オーディーエス株式会社(本社:東京千代田区、代表取締役社長:砂長潔)は、同社がPC・AVメーカーとして長年培ってきた製造/販売/修理/コールセンター業務などの経験とノウハウを活かして、外部の企業向けのアウトソーシング事業を提供しています。AV/家電/IT関連などのモノづくり系企業にとっては、
様々な企業向けに多様な製品/サービスのサポートを経験した多技能スタッフによる同社のテクニカルサポートは、迅速/的確な顧客対応を可能にし、委託元企業の信頼性や顧客満足度の向上といった企業価値を高めていく為の、強力な後ろ盾となります。
また、修理/交換作業や物流代行業務も一括で業務委託できる事から、複数の外部業者間に業務委託する事なく、製品/サービスのアフターサポート業務をまるごと任す事ができる「ワンストップサービス」を提供しており、社内リソースが限られている中小企業やスタートアップ企業にとっては最適なビジネスパートナーとなります。
さらに、同社提供の「カイゼンコール」は、同社がPC・AVメーカーとして長年培ってきたノウハウを凝縮して開発した、テクニカルサポートに特化したCRMシステムです。業務用タブレットメーカーとして行っている自社のアフターサポート業務向けに開発したシステムですが、担当者間での専門的な製品知識共有や、不具合報告の分析やレポート抽出を製品の品質改善に活用する、といったモノづくり系企業が共通で抱える課題への解決策となり得ると考え、「カイゼンコール」単体での提供も行う事となりました。
「カイゼンコール」は、本格的なCRMシステムでありながら、従業員の使いやすさを追求したメールソフト感覚のUI(ユーザーインターフェース)搭載により、熟練者や専門のオペレーターでなくとも、簡単操作で各種機能を使いこなす事が可能な、操作者に易しいCRMシステムとなっています。
カイゼンコールの特徴:
・メールソフトのようなシンプルな操作、見やすい画面
・メモ機能や付箋機能など、問い合わせ対応に必須の機能を搭載
・電話とメール両方の問い合わせ内容を同一画面で確認可能
・導入後も充実のアフターサポート
・1アカウントから提供可能な小規模/ローコスト/短納期対応
・コールセンターのアウトソーシングもまとめておまかせ可能
モノづくり系企業のテクニカルサポートに最適な「カイゼンコール」システムの導入や、オーディーエス株式会社の「ワンストップサービス」への業務委託を行う事で、
顧客満足度や信頼性の向上を行い、ブランド価値や顧客のロイヤリティを高めていく事が期待できます。
またはTEL.050-3381-5115(平日9:30~17:00)

